中学教師の傷害事件の3回目
(①、②はこちらから)
今回は、もう少し考察を続けてみます。
誰もが不思議にさえ感じた
なぜそんなにも怒りをぶつけてしまったのか
ということ。
ただ怒りが止まらなかった…と
言ってしまえば簡単ですが、
もしかするとこんな原因もあるかもしれないと
私は考えます。
◇
教師として、生徒には正しさを伝えないといけない。
間違った行為だったと、相手が本当に反省するまで
力づくでも教え込まないといけない。
それが教師としての役割である。
(怒り方の強弱は、あると思いますが)
このように考えてしまうのは、
教師だけでなく、大人なら親や上司、
子どもなら例えば学級委員など
リーダー的存在の人なら誰でもあるかもしれません。
今回は、行為と指導がものすごくアンバランス
行き過ぎていたのですが、
このように人は、時に自分の正しさを
相手に押し付けてしまうことがあります。
「一般常識として…」
「〜するのが当たり前(普通)」
「人として〜」
こんな台詞が出てきたら、ご用心!
あなたも何かしら押しつけているかもしれません。
自分が信じている「〇〇するべき」
これが怒りの正体だと
アンガーマネジメントでは伝えています。
これは価値観や信念にも繋がりますので
裏切られると怒りとなり、重要度が高ければ
逆上するほど怒るかもしれません。
もしかすると、同席していた教師の中にも
同じ信じているものがあったから
(「怖かった」というのは、さておき)
止めることをしなかったのかもと想像できます。
『悪いことをしたら叱られるのは当然』といった
気持ちもあったかもしれませんね。
◇
私達は、この自分が信じる『べき』の存在を認識し
どのくらい重要だと思っているのか、
どのくらい怒ることなのかを理解する必要があります。
その上で、知っていて欲しいのが、
その『べき』は、自分だけが
そう信じているのかもしれない…ということも
覚えておかないといけません。
例えば
「マスクは必ず着用するべき」
これは当たり前のことだと信じている人。
しかし、中には、
「人がいない時はするべきではない」とか
「気温と湿度が高い日はするべきでない」という人も。
これ、どちらも間違いではないですよね。
社会的ルールを守りたい
マナー違反が許せない etc…
倫理的であることは良いことですが、
これも万人にとっての正義ではないのです。
「正しさを押しつけていないか」
その視点を持つことが大切です。
イラっとしたら考えてみて下さいね。
Let’sアンガーマネジメント♡
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アンガーマネジメントで“日本をHappyに”
株式会社プラススマイル 濱崎明子でした♬